
*群馬県川場村の空と初冬のつめたい風にたなびくすすき。
実に久しぶりの更新。
空色庵のことを考えない日はなかったけれど、
アウトプットに時間がかかる私は、
なかなかじっくりとPCの前に座る時間がないまま、
今日になっている。
マウイに住む愛おねえさまは、
私のアウトプットの遅さを笑い飛ばしてくれるけど、
当の本人にとっては結構深刻な悩みだ。
心動かされたことを伝えていくことが、
人生を通して取り組みたいことなのに、
これは決定的なネックとなる。
私のことをよく知る仕事仲間も「便秘みたいなものよ」と、
苦笑いしながらゆるしてくれる。
支えてくださる人たちに心からの感謝を。
*陽のひかりを浴びて、真っ赤に熟したりんごたち。
りんご狩りと野菜の収穫に行くというので、
友人たち数家族と一緒に連れて行ってもらった。
川場村は「都市交流事業」と題して、
東京都世田谷区と相互協力協定を結んでいて、
世田谷区民だと安く泊まれる宿があったり、
畑やりんごの木が借りられたりする。
都心に住む大人や子どもが自然に帰る機会を生み、
地域活性を喚起できる上手なモデルケースだ。
横浜のベッドタウン育ちの私ではあるが、
親戚が山梨でワイナリーをやっているので、
ぶどうや桃、なしなどには免疫があったのだが、
りんごが木になっている様子を目の当たりにしたら、
子どもたちをよそに思わず大興奮してしまった。
収穫される準備のできたりんごたちは、
素人目にもおいしそうで、生命力に満ちあふれていた。
これに比べてスーパーにキレイに陳列されたりんごたちは、
なんとお上品に見えることだろう。
やっぱり食べ方や売り方は、とても大事だ。
*今回一緒に参加した親友の愛息のなぎくんと自分の顔を描いたりんご。
*高校時代からの親友のご主人と愛息のゆうきくん。りんごを持って嬉しそう。
*この日は初雪が降って気温は4℃。紅葉もキレイ。
生まれて初めての大根や人参の収穫とあって、
私も張り切って長靴を購入。
これからも土に慣れ親しむ機会をつくりたいと、
自分への意思表明の意味もあった。
私は生来、虫が苦手で見ただけで身の毛がよだつ。
でも、これからの時代そんなことは言っていられない。
先日会った有機農家の方が話していた。
「有機栽培は確かにとっても大変です。時間も労力も
気力もいります。でも殺虫剤や除草剤を使った野菜を
虫が食べてコロッと死ぬのを見て、これを人間が
食べていいはずがないって思ったので始めたんです。」
と。数年前から、できる限り無農薬や有機栽培、
減農薬の食品を選んで食べているけれど、野菜に青虫や
幼虫がついていることはしょっちゅう。
そのたびに「ひぃーっ」とつい声が出てしまうのだけど、
親友の子どもたちに「こわくないよ。かわいいよ。」
と言われて、そうだ、こわいと思うからいけないんだ、
と強く自分に言い聞かせて、キアゲハの幼虫のことも
かわいがってみた。ファーストコンタクト終了…(苦笑)。
*抜き方に戸惑う大人をもろともせず、迷いなく挑む子どもたち。
*いい感じに腰が入っていてなかなか様になっている。
*キアゲハの幼虫。ようく見ると芸術的な模様。
*みんなで収穫した見事な大根や人参たち。とても元気。
食べ物は自分で選べる唯一の薬といっても過言ではない。
自分の口から身体に入れるものだから責任を持ちたい。
子どもがいれば、さらにその責任を持つ口が増えるわけだ。
身体にいいものは、心にもいいはず。
そんなことをゆっくりとすこしずつでいいから、
伝えていきたいと思って、地道に活動を始めている。
都市に住む親子や、やがて親になる大人へ。
そして、昔子どもだったはずの大人へ。
活動自体は地道だけれど、また別の機会にご紹介したい。
今回多人数をまとめて自身の畑に連れて行ってくれた、
親友のノブちゃん一家には心から感謝したい。
ノブちゃんは、3人の子どもを抱えながら、
大学院で自分の研究も続けるバイタリティーのある女性。
ご主人もとても協力的で、自然が身近にある環境を
体験として子どもたちに知ってほしいと、
月に数回川場村の畑に通っている。
夏から仕込んできた野菜が今回無事に実ったわけだ。
最後のいいところだけ参加させてもらった私だけど、
ノブちゃん一家がみんなで共有したいと用意してくれた
素晴らしい機会だった。本当に有り難い。
*ノブちゃんのご主人と愛娘のあいちゃん。渓山荘のカフェにて。
帰り道、シュタイナーのワークショップなど、
さまざまな興味深いイベントを実施したり、
センスのいい作家さんの小物やこだわりの調味料などの
ホットアップルジュースを飲んだ。
おかげさまでとても充実した休日だった。
生命力のあるものを食べると、生命力がみなぎる。
本当はシンプルなことなのだ。
*道中で見かけた、雪化粧をした富士山。